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介護現場をよくするプレミアムコラム

ハンドル・オール・気持ち

色々と、日常や仕事などで、嫌なことや困ったことがあると、
他人や環境のせいにしてしまいがちです。

ただ、他人や環境のせいばかりにしていると、
自分で変えていけるという気持ちがなくなっていくので、
段々と明るいエネルギーが失われ、卑屈になり、
世の中を呪うようにまでなってしまいます。

自分で変えていけない、というのは、
自分の人生は他人次第、他人任せ、ということで、
ちょっと聞くと楽ちんなようにも思えますが、
何事も自由にならない、自分の思うようにならない、というのは、
単純に言って楽しくなさそうです。

心療セラピストとして活躍されている石井裕之さんの本に、
「自分のハンドルを手放すな」とありましたが、
他人や環境のせいにしてしまう、ということは、
すなわち自分のハンドルを手放してしまう、
自分のハンドルを他人に預けてしまうことなんだ、ということなんですね。

また、TOKIOの「宙船」(中島みゆき作詞作曲)に、
「その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな」
とありましたが、同様の意味で力強い言葉です。

以前にあったケアマネの研修で、社会福祉士会の見平先生が、
誤解されやすい「自立」の概念について、
「自分の気持ちで生きていくことだ」と表現されていました。
これも、究極には同じ意味を表しているように感じられます。

介護に携わる時、例え善意からとはいえ、
その人のハンドルを手放させていないか、
その人のオールを奪っていないか、
その人の気持ちで生きることの邪魔をしていないか、
常に自問自答することが求められそうです。

2008(平成20)年12月